瞑想を始めてみよう!【その3 呼吸を使った練習】

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瞑想を始めてみよう!【その3 呼吸を使った練習】

前回までの記事で、瞑想を始める前の環境づくり、ベストの時間帯である朝に瞑想する際の大きな流れをご説明しました。

それではいよいよ、実際に試していただける練習を一つご紹介します。

シュリチンモイ著の「[新版]瞑想〜人間の完成と神の満足〜」(2018)からの抜粋です。

まずは基本中の基本から始めましょう。瞑想するのに一番いい姿勢は、座布団やクッションを使い足を組んで座ることです。背筋と首を真っ直ぐにしてください。床に座るのがきつい場合は椅子を使っても構いませんが、背筋全体を真っ直ぐにしてください。

1、呼吸を意識する 
腰を下ろしたら、できるだけゆっくり静かに呼吸してください。もし細い糸が鼻の前に垂れていたら、その糸が全く動かないくらいを目指してください。そして息を吐く時は吸った時よりさらにゆっくり行ってください。
もしできたら、息を吐ききった後、次の息を吸い始める前に少し間を置いてみてください。できればそこで数秒間息を止めてみてください。でも難しければ大丈夫です。瞑想中は、身体的に不快なことは何もしないでください。

2、平和と喜びを吸い込む 
(1)吸う息と一緒に「平和」を体の中に吸い込んでいると感じましょう。平和の反対は「落ち着きのなさ」です。息を吐きながら、自分の中と自分の周りの落ち着きのなさを外に出していると感じましょう。このように呼吸すると、落ち着きのなさが自分から去っていくのを感じます。
(2)これを何回か行ったら、今度は「宇宙からの力」を吸い込んで、体から「恐れ」を全部吐き出していると感じましょう。
(3)これを数回行ったら、今度は「無限の喜び」を吸い込んで、「悲しみ」「苦しみ」「憂鬱」を吐き出していると感じましょう。

いかがですか?

この時、目は半眼と言って、軽く開けておくのがいいです。目をつぶって行うと眠りの世界へ行ってしまうことが多いですし、目を少し開けておくことで、内的世界に入っていきつつも、外的世界とのつながりも保っています。

時間は最初は10分程度で構いません。学校や仕事などの支度を始める時間があると思いますので、タイマーを使うのをお勧めします。そうすれば、時計をチラチラ見て気を散らすことなく、タイマーがなるまで集中できます。

メディテーション京都の教室では、このほかにもいくつか練習法をご紹介します。瞑想に入っていく前の準備です。まずはマインド(頭、思考)を静かにする必要があります。そのために何か集中できるものを使います。今回ご紹介した練習では、自分の呼吸を意識して、呼吸に集中する、というものでした。