瞑想とスポーツ

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瞑想とスポーツ

瞑想は座って内面を静かにすること。スポーツは体を動かすこと。この二つって関係しているの?と思われるかもしれませんが、実は大いにあるのです。

瞑想とスポーツの関係
スポーツを、ここでは何か体を動かして運動すること、と広く考えましょう。
まず、瞑想に取り組んでいるけど、スポーツにはあまり興味のない方へ。瞑想を毎朝続けるには、健康な体がとても助けになります。いつもより早めに起きて、決めた時間背筋を伸ばして座っている。内面の意識ははっきりさせておく。
これって、実はある程度の体力が必要です。頭痛や腹痛があったら、じっと座っているのが難しくなります。ですから、運動して体を健康な状態に保つことで、瞑想をより着実に実践していく助けになるのです。

マインドの浄化
マインドの話をしましょう。シュリチンモイの瞑想哲学には、マインドとハートが対比されて何度も登場します。ここでいうマインドは、「頭でばかり考えてないで」などという時の「頭」に近い概念です。ハートはスピリチュアル・ハート、ハートチャクラのことです。

瞑想では、まずマインドに次々と浮かぶ考え(特にネガティブな考え)をいかにコントロールするかが肝要です。それに対しハートは無邪気な子供のように一心に「今、ここ」に集中する力を持っていますので、ハート・パワーを強化するのが大事です。
この二つは、スポーツのプレイに集中し、自己ベストを引き出すために必要なこととも共通していますよね。

ですから、スポーツ大好きだけど、瞑想はしたことがないという方も、瞑想を毎日の生活に取り入れることで、色々と自分のパフォーマンスに変化が現れてくることと思います。

また、そこまで本格的に運動好きではなくても、ウォーキングでもヨガでも、水泳でも、スポーツを生活に取り入れることで、ネガティブで澱みがちなマインドを浄化する助けになります。「体動かしたら気分がスッキリした!」という経験のある方は多いのでは。

ちなみにシュリチンモイは生前多種多様なスポーツをしましたが、お気に入りはランニングでした。青年期には短距離(と十種目競技)、後に長距離に移行し、フルマラソンを20数回完走しています。シュリチンモイ・マラソンチームは超長距離、ウルトラレースをいくつも企画運営し、世界最長の公式レース Sri Chinmoy Self-Transcendence 3100 Mile Race は毎年ニューヨークで開催され、世界中から集った強者ランナー達が5000キロ弱を52日間で完走すべくチャレンジします。

体力をつけるのにここまでする必要があるの?と思わせる距離ですが、実はこのようなウルトラレースは、名前にあるSelf-Transcendence = 自己超越、つまり自分自身の限界を超えていく機会を提供するものです。そして、瞑想によって培われる内的強靭さが外的パフォーマンスに直結していることを深く実感できる場でもあります。